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海外旅行に行く際に現地通貨はキャッシングのほうがレートが良いって聞くことがあります。しかし最近、キャッシングを行うための海外ATMで、ボッタクリが発生しているというのです。今回はその仕組について徹底解説したいと思います。
海外キャッシングとは
海外キャッシングサービスは、日本国内発行のクレジットカードを海外のATMに入れて金額などの必要事項を入力すると、そのATMで外貨を貸してくれるサービスです。ほんの1分程度の操作で貸し付けてもらえるため、本当に簡単です。
なによりそのメリットは、レートが良いこと(が多いこと)です。例えば2019年5月のトルコに行った際には、店頭では23円/リラでした。一方海外キャッシングを利用した場合は手数料も含めて19円/リラでした。
一般的にはこのように、両替商と比べると良いレートで利用できます。ちなみに別途金利が乗りますが、繰り上げ返済を行うと最小限(1%程度)に留められます。
キャッシングでぼったくられる「DCC」とは
「海外キャッシングを行うとレートがお得になる事が多い」と説明しましたが、最近はボッタクリのATMが増えているのです。それは、DCC(Dynamic Currency Conversion)という仕組みによるものです。
クレジットカードで外貨建の決済を行うと通常、数日後に日本円での決済額が判明します。一方DCCを使うと、レジで支払うタイミングですぐ「日本円」建ての金額がわかります。
しかし、これを使うと海外キャッシングの良いところである「レートが良い」ことがなくなってしまいます。DCCを使うと、レートが遥かに悪くなるのです。
DCCで10%以上の手数料発生という例も
レートの悪化がエグいですね。10%以上の手数料がの手数料を発生させているATMもあるというのです。これはもはや両替を使ったほうが良いでしょう。
悪質レートATMの上乗せ率の例
極悪レートの海外ATM増加中。海外キャッシングで注意するポイント
●ローマ市内 ユーロネットATM
+12.4%上乗せ
キャッシングのボッタクリにあわない方法

英語表記の場合だからといってよくわからず適当にすべてAccept や OKを選択してしまうのは危険です。
日本円の金額表示とともに、海外ATM利用中にDCC、Dynamic Currency Conversionなどの記載があった場合には、必ず辞退する(Decline)を選択しましょう。
クレジットカードを海外利用していて、すぐに日本円の金額で決済金額が表示される事はありません。数日後に決定されます。逆に、すぐに日本円の表示が出てきた場合にもDCCを怪しんでみるようにしてください。
まとめ
レートで優位なことが多い海外キャッシングですが、DCCという機能を使ってしまうとレートが悪化することにつてい説明しました。
DCCによるレート悪化を避けるためには必ずそのオファー画面で辞退する(Decline)を選択してください。十分ご注意ください!
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